2008/07/06 21:59
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不思議なチカラを持つ兄と、その弟の物語。  

新進気鋭の若手政治家の躍進とリンクするように、 
兄弟は数奇な運命を辿ることになる。

の政治への風刺も含みながら、
それ以上に、考えることを捨てたこの国の国民への
痛烈なメッセージであると受け取れるだろう。

兄が頭の中で反芻する、 
「考えろ、考えろ」 
というマクガイバーの台詞は、その最たるもの。 

国民の、これでいいや、という性質には 
確かに閉口させられる部分は多い。
考えてるつもりでも、その思考の源泉が 
情報操作されたTVから得た知識であったり、
信憑性に乏しいネットから得た情報であったりする。

もっと、自分の目で見て、自分の頭で考えること。
国民には、それが必要だ。
じゃないと、結局は、私利私欲に突き動かされている人たちに
利用されて終わるだけだ。

とはいえ、一番いい登場人物は、弟の彼女かな。
彼女の持つ感覚と、甲斐甲斐しさと、逞しさ。
それがなかったら、ここまでの読後感はなかったと思う。

星は、4つ。
直前に読んだ、「ゴールデンスランバー」より良かった。

 


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