昨日、新卒採用の面接で、ある学生さんにお会いした。
俺は、個別の面接の時は必ず、
「自己PR抜きの自己紹介をお願いします」
という一言から、面接を始めることにしている。
就活生は必ずと言っていいほど、想定される質問に対して
答えをいくつか用意している。
こちらもそんなことは、百も承知なわけで、
まずは絶対に想定外の質問をして動揺させ、
そこから本音と、素の考え方を引き出すようにしている。
この学生さん、面接で嘘をつくのが嫌らしく、
「弊社が第一志望ですか?」
と聞かれたときは、素直に、
「まだ気持ちが固まってないので、違います」
と答えているらしい。
ま、ふつうの会社なら、これだけで落ちるかもしれない。
でも、俺はこういう素直さが、大好きだ。
薄っぺらい理由をつけて、
「御社が第一志望です」
と言う奴より、よっぽど好感が持てる。
就職活動というのは、学生も、企業も、
いいところも悪いところも、偽りなく伝え合うべきだと、俺は思う。
そのうえで、お互いが合うかどうか。手を組めるかどうか。
たった、それだけのことなのに、
お互いいいところを必死で見せようとして、
だから入社してギャップを感じたときに、我慢できなくなる。
どっちの姿勢も、完全に間違ってるとしか思えない。
小手先のテクニックなんて、どうでもいいよ。
事業内容とか、将来性とか、ビジネスモデルとか聞いたって、
どうせ君たちが理解できるのは、ほんの表面だけ。
頭で選んだ会社は、どうせ長続きしないよ。
自分の人生を懸ける会社は、心で選ぶんだ、心で。
就職活動はよく恋愛や結婚に例えられるけど、
みんなそんなに、頭で付き合う相手を選んでるの?
だとしたら、お互い不幸なことだ。
頭で会社を選ぶということは、打算と計算で付き合う相手を選ぶこと。
そんな単純なことに、気付いていない奴が、多過ぎる。
さて、その学生さん。
正直、微妙なラインだったんだけど、その素直さを評価して合格にした。
次は、副社長面接だね。
頑張って突破して、ぜひ社長に自分の想いをぶつけて欲しい。
チャンスは、与えた。
あとは努力して、一生に一度しかない楽しい場を、自分で作ってくれ。
I'll see you when you get there.
(ここまで来れたら、そのときにまた会おう)
by Coolio