自慢するわけじゃないが、
俺は、かなりの晴れ男だ。
旅行先で、天気に泣かされた経験が一回もない。
それどころか、行くまでは大雨だったのに
目的地に着いた途端に晴れてたとか、
直前まで吹雪いてたのに
最後のトンネルを抜けたら晴れてたとか、
そういうことが当たり前に起こる。
だから、友達からも、
連れて行くならお前だ、とよく言われる。
沖縄も、台風が頻繁に来るし、
何より雨が続いたら楽しさも半減だ。
初めて訪れる南国なので、
人知れず天気だけは心配していた。
でも、やっぱり、晴れた。
めちゃくちゃ晴れた。
4泊5日の旅行中、雨は一滴も降らなかった。
那覇空港へ向かう飛行機の中から
沖縄本島が見えたときの感動は、今でも忘れない。
太陽の光を反射した海がきらきらと輝いていて、
その眩しさが、飛行機の窓を通しても、目に痛かった。
海って、青いんだ。
そんな当たり前のことを初めて心から感じて、
それだけで泣きそうになった。
隣で、シンゴが笑ってる。
「こっだの、始まりだや」
(こんなの、始まりに過ぎないぜ)
そう、とうとう、来たんだ。
俺は、初めて沖縄に来たんだ。
忘れようとしても、忘れ果てようとしても、
忘れられない5日間の幕が開けた。