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2008/07/06 21:59
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不思議なチカラを持つ兄と、その弟の物語。  

新進気鋭の若手政治家の躍進とリンクするように、 
兄弟は数奇な運命を辿ることになる。

の政治への風刺も含みながら、
それ以上に、考えることを捨てたこの国の国民への
痛烈なメッセージであると受け取れるだろう。

兄が頭の中で反芻する、 
「考えろ、考えろ」 
というマクガイバーの台詞は、その最たるもの。 

国民の、これでいいや、という性質には 
確かに閉口させられる部分は多い。
考えてるつもりでも、その思考の源泉が 
情報操作されたTVから得た知識であったり、
信憑性に乏しいネットから得た情報であったりする。

もっと、自分の目で見て、自分の頭で考えること。
国民には、それが必要だ。
じゃないと、結局は、私利私欲に突き動かされている人たちに
利用されて終わるだけだ。

とはいえ、一番いい登場人物は、弟の彼女かな。
彼女の持つ感覚と、甲斐甲斐しさと、逞しさ。
それがなかったら、ここまでの読後感はなかったと思う。

星は、4つ。
直前に読んだ、「ゴールデンスランバー」より良かった。

 


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2008/03/23 21:10
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親子三代にわたる、警察官の物語。  

上下巻に分かれてるだけあって、さすがに厚みがある。 
それぞれが、親の意思を受け継ぎ、自分の意思で闘っていく。

特に、三代目の凛々しさ、逞しさは、 
そこに至るまでの過程を読んでいるだけに、胸をうつ。

ミステリーとしてみると、 
犯人の予想が簡単についたり、ラストのバタバタ感であったり、

目につく部分は正直けっこうあるんだけど、
そこを補っているのは、三代目の人物設定がうまくいったからだと思う。

完璧な人間などいないし、 
組織に属している以上、

部分最適ではなく、全体最適を求めるのは、必然。
警官として、どう考え、生きていくべきか。
そのひとつの答えを、現実社会に突きつけたとも言える。

人物の描き方がいいので、次回作は、かなり期待。 
小説の良し悪しは、人物にいかに魂を吹き込むか、で決まる。 
テクニックは、ここからどうにでもなるはずだ。

ちょっとだけ甘めに、★4つ。






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